驚きました。

今や
マタニティーマークを付けていると
危ない目に遭うとかどうとか。

私自身、7年ほど前、
マタニティーマークを付けて
都内の電車に乗っていました。

が、当時、『危険な目に遭うから外す』なんて
考えもしなかったです。

女性社会

一昔前より、何かと女性目線で物事が考えられるようになりました。
女性車両ができたり
女性の働き方に目が向けられたり。

何かと女性、女性。

それが悪い方に向かってしまい
「大事にされて当然」
という意識が強い女性が増えた気もします。

この少子化の時代、
晩婚化で不妊の時代、
これから私は子供を産むのよ
電車の席を譲ってもらって当然じゃない

と。

確かに女性は大事にされるべきですよ。

でも、大事にされるべき人が
大事にされて当たり前という態度だと
周りはおもしろくないですよ。

世間の風当り

今の日本で
妊婦や子供に対して
明るいイメージを持っている人の方が少ないと思います。

国の宝である子供。
それが今は、何だか違う。

連日騒がれる保育園の待機児童問題
育児ストレスによる離婚
共働き
いじめによる自殺
警察常駐の学校
女性の不妊問題・高齢出産

子供に対して煙たがるというか
ウェルカムな雰囲気ではないですよね。

特に都心部。

そんな中で妊婦さんが悪態ついたら
そりゃあ世間は攻撃しますよね。

一部の人のせい

マタニティーマークを付けていて傷つけられるって
ものすごく悲しいことですが

悪態をつく妊婦さんがいることも確かです。

何割いるかは知らないけど
その一部の人のせいで
妊婦さん全体のイメージは悪くなります。

私が妊婦だった時代、
同じ妊婦仲間の子は満員電車で通勤して
座れなくても「仕方ないよね(;^_^A」
なんて言って臨月までやり過ごしていました。

みんな大変な思いをしていました。
でもそれで普通でした。

知り合いの40代の女性は
「私の時代、譲ってくれる人なんていなかったわよ」
と話してくれたこともありました。

妊婦だから・・！
席譲ってもらって当然！
マーク付いてんの！見て見ぬふりすんなそこのオヤジ！

なんて思ってる妊婦さん、
いますよ、
多少なりともいるはずですよ、

けど、

一部ですよ。

たまたま電車の中で見た妊婦さんが
嫌なヤツだったわけですよ。

それをネットに書けばわっと広がりますよ。

最近の妊婦って・・・
そう思われて当然の状況になりますよ。

「座りたい」だけじゃない

私がマタニティーマークを付けていたのは

そんな理由でした。

座りたいだけじゃないですよ。
危険を避けたいんです。

特に妊娠初期～中期のお腹が出てなくてわかりづらい時期は
最も不安定な時期です。

つわりとか切迫流産とか。

だから
『ちょっと私と距離を置いてください』
っていう意味もありました。

ホームで小学生が走ってるだけで
ドキッとするんですよ。

私なんか切迫流産で、何かあれば流れてしまうという状況で
病院に行くために電車に乗っていました。
かなり神経質になっていました。

そういう妊婦さんもたくさんいます。

妊娠中は何があるかわかりません。
緊急時にスムーズに対応できるように
マークを付けて周りの人に知らせる意図もあります。

車に「BABY IN CAR」のシールを貼るのと同じです。

あれは単に、子供がいるからあおらないでね♡
という意味だけではなく
事故に遭った時に子供がいることがすぐにわかるように貼ってあるわけです。

子供！？うぜー！
と思って運転してた方は
それ以上の意味があることをきちんと知ってください。

マタニティーマークも、いざという時に役立つわけです。

なぜみんな人のせいにして生きてんの？

妊婦を殴る、蹴る・・
そんな衝動にかられる人に言いたいのですが

例え、妊婦に良いイメージが無くとも
例え、自分が子供ができないと焦っていても
例え、自分の子供を亡くしていても

他人を傷つけたって 何も変わりません。

少なくとも、
あなたの人生がすげー良くなる、
なんてことはない。

あなたがすべきは、他人を傷つけることではない。

あなたの人生で満たされない部分は
他人のせいですか。

他人のせいにしてるうちは、何も変わらないですよね。

妊婦さんの方へ

妊婦だからって
偉いなんてことはありませんよね。

別にいつの時代も、偉いわけじゃありませんけど。

確かに妊婦は大変です。
体調はこれまでと違うし
お腹はどんどん大きくなるし
精神的にも不安定です。

でも、松葉杖のやつだっています。(あ、私です。笑)

松葉杖だって譲ってはもらえないんですよ。
当たり前じゃないんですよ。

みんな仕事があるから
乗りたくもない満員電車に乗るんですよ。

あなたが妊婦だから、
あなたが松葉杖だからって
いちいち気にしてられない、というのが本音ですよ。

そこまで心に余裕がある人は
あまりいないんですよ。

妊婦だからこそ
「周りの人にも気を遣わせちゃうな、申し訳ないな」
という謙虚さも必要ですよ。

その上で、
譲ってもらえたらラッキーで
そうでなかったら、それまでのことです。

悪循環

何だか、すごい時代になってきたものですね。

妊娠することも
出産することも
育てることも

やりづらい。

現代の人が抱える
「子供に対する考え」「全てのストレス」「人のせいにする」
という闇の部分が

マタニティーマークをつけていると危険

という事態に集約されているような気がします。

人を責めて傷つけて優越感に浸り
ストレスを発散する時代です。

でも言えることは、

人のせいにして、人を傷つけて、人を責めても、
一歩も前進しないし
ストレスは無くならないということです。

人のせいにする、というのは妊婦さんであっても同じです。
「譲ってくれないアイツが悪い」
なんて思ってるようでは、人生面白くはならないですよね。

さいごに

この時代、
どんな意識で生きるか。

それによって大きく変わります。

たかがマタニティーマークですが
現代人の闇の部分を全て露呈しているような現象です。

今後、この現象は、また日本という国は
どうなっていくのでしょうか。

こちらも参考に☆
⇨電車の優先席 譲る人と譲らない人の違い どんな意識で乗るべき？