母乳育児は卒業する時が来ます。

できれば卒乳が自然で理想的だけど
やむを得ず断乳しなきゃいけない場合もあります。

いつまでおっぱいを続けるか
やめるなんて不可能では？
と悩みます。

断乳に至る経緯はその親子それぞれ。
スパッと終わるケースもあるし
ギャン泣きが続くケースもあります。

でもどんな断乳でも共通する大事なポイントは同じです。

断乳はかわいそう？

「無理にやめなくてもいいじゃん」
「欲しがるだけあげなさいよ」
なんて周りの人はよく言います。

確かに、おっぱいは子供にとっていいことずくし。
栄養は満点だし精神安定剤です。
おっぱいを吸う姿はとても愛おしいし最高のコミュニケーションです。

では母乳育児によって起こり得るママの負担はどんなことがあるんでしょうか。

こんなことが2歳3歳まで続くと
かなりのストレスになります。

出産してから2年も3年も夜中まとめて眠れないママさんもたくさんいます。

周りの人は簡単に「やめるなんてかわいそう」と言いますが
ママだって何でも耐えられるスーパーウーマンじゃありません。

外出先のレストランで「おっぱい、おっぱい、ギャー！！」
慌てて授乳室を探したり
夜中に何度も「おっぱい！おっぱい！」と叫ばれたり・・・

授乳しているママさんにしかわからない苦労というものもあります。

仕事復帰でおっぱいをやめざるを得ないママさんや
ストレスや体力の限界を感じているママさん、
周りの目は気にしないで自分で決めればいいです。

だって誰も代わってはくれないし、大変なのはママさん本人ですから。

断乳したとしても子供への愛情やスキンシップが減るわけではないです。
私は夜中のおっぱいが無くなっただけで
とても楽になり笑顔が増えました。

おっぱいによってママが極度のストレスを感じるようなら元も子もありません。
断乳は、周りが決めることじゃなくママが自信を持って決めればいいことです。

断乳に必要なのは固い決意

断乳に失敗する理由は「決心しきれてない」から。
ママが「やっぱりかわいそう～」と思っておっぱいしてしまうからですね。
この繰り返しで失敗します。
それで10回以上失敗している友人もいます。笑

子供は賢いです。

泣き寝入りすればまたもらえる
夜中に甘えればもらえる
ってことをわかってます。

「絶対におっぱいはしない」

そう決心しましょう。
心を鬼にしましょう。

予定を決め、伝える

いつまでに断乳するか、予定を決めます。
例えば
「2歳の誕生日にバイバイするよ」
というように具体的な日を決めます。

そして毎日それを伝えます。
急に辞めたらそりゃ怒りますからね。

より効果的なのは
カレンダーをみせながら
「この日にバイバイしようね」と
一緒に確認することです。

「言い聞かせ」はとても効果があります。

赤ちゃんて言葉がわからなくても言い聞かせたことを理解しますよね。
「子供だから言っても無駄」ではないんです。
言わなければいけないんです。

0歳だろうが2歳だろうが日付がわからなかろうが
「○月○日におっぱいバイバイするよ」と伝えましょう。

断乳日までに徐々におっぱいの回数を減らす

我が家のおっぱい星人は
まず回数を減らすことから始めました。

断乳日を決めたら
「いつでも飲める」→「決まった時にだけ飲む」
と徐々にメリハリをつけたんです。

【まず、午前中はしないと決める】
「○日までにおっぱいバイバイするからそれまでに回数を減らそうね。
おっぱいは無いけどおやつ食べようね」

おっぱいと言い出したらおやつをあげます。
大好きなさつまいもや赤ちゃんせいべいをあげました。
とりあえず何か口に入れてお腹も少し満たされると
欲求は減るようでした。

そしてなるべく外に出て遊ぶこと。
公園なんか行くと夢中で遊びますよね。

遊具＜おっぱい
おもちゃ＜おっぱい

他のもので気を引くようにします。

【次に食前、食中、食後もしないと決める】
ご飯前でも構わずおっぱいを要求する息子。
「ご飯をきちんと食べたらお昼寝(又は夜のねんね)の時にちゃんとおっぱいするからね。
今はご飯をちゃんと食べようね。
ちゃんと食べてくれないとおっぱいもできないからね」
そう言い聞かせます。

どれだけ反発しても泣き叫んでも頑としてこちらはゆずりません。
「ご飯食べないとママはほんとにおっぱいくれないな・・・」
息子はそう確信し始めると
諦めたように泣き止んでヒックヒック言いながらご飯を食べだしました。

そしてその後は約束通りおっぱいをしました。
「ママは約束を守る」
これを繰り返しているうちに愚図ることなくきちんとご飯を食べ
その後昼寝や夜のねんねの前におっぱいするというメリハリができました。

【次に夜中のおっぱいをやめると決める】
「○日にはおっぱいバイバイだね。それまでに夜中はおっぱいしないようにしようね。
おっぱいしなければお姉ちゃんみたいに朝までぐっすり眠れるよ。
朝までぐっすり眠ろうね」
と寝る前に毎日言い聞かせました。

勿論、夜中起きますが絶対にあげません。
喉が渇いていたらかわいそうなので
水を飲ませようとしましたが泣いて拒否しました。

つまり吸う癖がついてるだけなんですね。

起きてしまった時も言い聞かせます。
「おっぱいなくてもママここにいるから大丈夫、大丈夫」

どんなに泣いても頭を撫でて抱きしめます。
眠いのでいつの間にか泣き疲れて寝ます。
それを2週間くらい繰り返しました。

【寝る前のおっぱいをやめると決める】
さて、夜中の断乳も成功したらあと一歩。
残るは昼寝前と夜寝る前のおっぱいです。

「もうすぐおっぱいバイバイだからね。ゴロンてして寝れるようにしようね。
みんな一緒に寝てるから大丈夫だよ」

息子は言い聞かせの時、とりあえず「うん」と返事します。
おっぱいにさよならする日が近付いていることを理解しています。

でもいざ電気を消して寝る態勢になった時
おっぱいが吸えないともちろん号泣。

「ママーー！！おっぱいー！おっぱいー！うわ～ん(((｀Д´))))・゜・。」

私の体の上をゴロゴロしながら怒り狂ったように泣きます。

それが2週間くらいすると、
何とか泣かずにゴロゴロしながら寝てくれるようになりました。
寝つくまで30分くらい独り言を言い続けてます。

「おひさまぁ～あ～あ。あおむし～い～い」
「ネギとお、トマトとお、おいもとお、かぼちゃとお～」

(笑)

完全なる断乳の日

ついに断乳の日。
この日に最後のおっぱいをするのもお勧めです。

「今日で本当におっぱいバイバイの日だね。バイバイの前に最後のおっぱいしようか。
これで本当に最後だね」

最後のおっぱいを吸いながら子供はゆっくり気持ちを整理します。

ただバイバイをするだけでも
卒業をお祝いするのも
どんな風にしても良いと思います。

私は特に何もしませんでしたが。笑

とにかくお別れの日だということが認識できればOKです。

断乳後の子供との向き合い方

おっぱいを卒業すると赤ちゃん赤ちゃんしていた子供がグンっと大人っぽくみえます。
でもおっぱいをしなくなったとはいえ、まだまだ小さい子供です。

抱っこして欲しい
甘えたい
それにきちんと応えることが大切です。

応えれば応えるほど子供はしっかりしてきます。
突き放すほど手がかかります。

「もう赤ちゃんじゃないんだからね」
ではなく
「おっぱいバイバイしたね。
その代りにママは今まで以上に抱っこしてチューしまくっちゃうからね」
と親の愛情は変わらないことを教えましょう。

「おっぱいがなくても変わらず愛されている」と子供が確信すること、
これ以上に幸せなことはありませんからね。

さいごに

断乳までの道のりは親子それぞれ。
2、3日で成功する場合もあれば
半年以上かかる場合もあります。

どんな道のりだろうと共通して大事なのは以下の4つのことです。

シンプルにこれだけです。
これ以外のことを考えて悩んでも仕方ないです。
断乳すると決めたら子供が泣こうがわめこうがするしかありませんから。

 

我が家のおっぱい星人の息子の断乳が成功し
夜は21時前後から朝は7時前後まで寝てくれるようになりました。

息子が生まれてから2年近く朝まで続けて寝たことがなかったので
体は楽だし仕事もはかどるし
旅行や帰省も格段にしやすくなりました。

私が断乳に踏み切ったのは
「おっぱいによるストレスが増えたから」です。

上の子はそこまで執着が無かったので自然と卒乳できましたが
息子はそれができなかった。

息子には申し訳なかったですが
できるだけストレスを減らして育児したいというのが女性の本音です。
現にストレスが減り、以前より息子と接するのが楽しいです。

母乳育児は何歳までしたっていいもの。

ママが特にストレスがあるわけでもなく
そうしたいと思っているなら全然ありです。
むしろ理想だし素晴らしいこと☆

そうではなく
私のように「断乳したい」と考えているママさんの参考になれば嬉しいです✩