私は小さい頃、
幼稚園に通っていたのですが
人見知りで小心者だった上に
25人のクラスが5クラスもあるマンモス園で
大変な思いで通っていました。
そんな私に
どうしても、どうしても、行きたくない!
という時期がありました。
その理由とは。
慣れてきたはずなのに子供が行きたがらない・・
悩んでいるママのヒントになれば幸いです。
いじめっこの存在
それは突然起こりました。
嫌がらせしてくる男の子が現れたのです。
園庭に学年全員集合する時は、
いつもクラス順・背の順に並んでいたのですが
そうすると
前・後ろ・隣にくる子はだいたい決まってきます。
私は「すみれ組」で
右隣はいつも「あやめ組」の
大谷くんという男の子でした。
彼が私に意地悪をし始めたのです。
私がやり返さないのをいいことに
大谷くんの意地悪はエスカレートしていきました。
園庭の砂を私の足にかけてきたり
嫌な言葉をささやいたり
しかも先生が絶対見ていない時にしてくるのです。
これが私にとって死ぬほど苦痛のことになっていきました。
大谷君の意地クソ悪い顔が
今でも鮮明に頭に残っているくらいです。笑
嫌で嫌で嫌で
それなのに先生にも親にも言えず
苦しくて苦しくて
家でも愚図るようになり
ある日、登園を頑なに拒否しました。
家庭の状況が変わった
これは旦那の妹の話です。
活発で積極的で誰にでも話しかける子だった彼女。
年少から元気に保育園に通っていたのですが
年長の時、急に行きたがらなくなったことがありました。
それは、
下の子が産まれたからでした。
母親が赤ちゃんと家にいるという状況に
猛烈に嫉妬したのです。
下の子が産まれた
引っ越した
など、家庭環境の変化があると
子供は「不安」や「緊張」などから
外に行きたがらなくなります。
親や先生に言えないケースも多い
私は行きたくない理由を親に言えませんでした。
親もハッキリした理由がわからず
ため息をついていました。
子供が話さない理由は以下のようなことが考えられます。
【逆に怒られそうで怖い】
「そんなこと!」とか「もっと強くなりなさい」
なんて言われるのが嫌なのです。
弱い部分を否定されるのが怖いのです。
怒られながら強制的に登園させられることを
子供ながらに予想しています。
【言っても解決しない】
大人に言ったところで解決などしないと思っています。
ましてや先生なんて大人数の子供を1人1人みれるわけもない。
それを子供もわかっています。
【もっとひどくなる】
もし先生が理解して、いじめっこを注意してくれても
いじめは続くか酷くなると子供ながらに恐れています。
充電する時間は必要
私は1日だけ休みました。
その時の心境は
●家でゆっくりできて満足
●嫌な人に会わなくて済むから安心
子供にとって1番安心する母親の傍にいることで
全てから守られている気持ちになります。
嫌だという気持ちは完全には無くなりませんが
充電できることは確かです。
私は徐々に「明日は行こう」という意思が固まりました。
私にとってはとても意味のあるお休みでした。
単純ではない子供の世界
幼稚園の頃、
先生が見ていないところでいじめは起こっていました。
いじめっ子が男の子数人を壁に見立てて並べ
思いっきりブロックを投げつけたり。
まあ、大人数なので色々ありました。
幼稚園児だろうが、陰湿で賢いです。
いじめ、嫌がらせなんてざらにあります。
取り合い、喧嘩、殴り合いも。
今日、自分の子供が
何を見て
どんな場面に出会って
どんなことが起きているかなど
大人にはわからないものです。
弱さも受け入れる
私が親に話せなかったように
子供は、弱い自分を否定されることを恐れている場合があります。
●親に心配かけたくない
●先生に言うのは恥ずかしい
●泣いた、なんて言いたくない
弱かろうが、泣こうが、恥ずかしかろうが、
あなたは、あなたでいい。
ただそう言ってくれる大人がいるだけで
どれだけ救われるか。
『自分の全てを受け入れてくれる人』
これが子供には絶対に必要です。
いや、大人になっても、ですね。
弱くていいじゃないですか。
子供の様子が変わった時、
おかしいなと思った時、
寝る前の5分でいい
何があったか、聞きましょう。
良いことも悪いことも何でも。
まずは自分から打ち明けてみるんです。
「ママねえ、今日仕事で失敗しちゃって・・
悲しくなって泣いちゃった~(T_T)はぁ」
そうです。
大人だって完璧じゃありません。
失敗もするし、悔しくて悲しくて泣きます。
子供なんて尚更、何があってもいい。
子供は徐々に自分のことを話してくれるようになります。
膿を出す
うちの子供達も、登園を嫌がる時があります。
そんな時は決まって嫌なことがあった時です。
「友達に痛いことされた」
「保育園で泣いた」
主にこういった理由です。
それについて
どんな状況だったのか
どんな風に嫌だったのか
どうしたらいいのか
きちんと一緒に話す。
すると子供は、膿を出すように話し始めます。
出てくる出てくる・・
全てを話し終えると、その表情はスッキリしています。
先生に訴えてほしいことがあれば
私から必ず先生に言います。
自分で友達に言えることがあれば
次から言えるよう子供自身が頑張るように促します。
さいごに
現状をそのままにしない。
これが「嫌」を取り除く唯一の方法です。
嫌がるってことは、必ず何かしら理由があります。
それが
大人にとっては些細なことでも
子供にとっては死にそうなくらい苦しいことかもしれないのです。
私がそうでした。
面倒と思ってほっとくと
もっと面倒なことになります。
面倒なことほど
短時間、集中して向き合うと後が楽です。
子供のヘルプを見逃さない。
家事をほっといても向き合う。
すると子供がスッと前に進めます。
やってみてください。
こちらも参考に。
⇨子供 保育園 学校「行きたくない」も「行く」も理由がある
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